りんごの品種と特徴
大きさ、味、色味、蜜の入りなどは気候や気温、品種等により毎年若干の変化があります。
できるだけ誤差が無いよう努めてはいますが、その年ごとの違いや変化などもまた楽しんで頂けたらと思います。
サンふじ
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | -- | -- | 〇 |
酸味 | 〇 | -- | -- | -- |
大きさ | -- | 〇 | -- | -- |
色味 | -- | -- | 〇 | -- |
特徴
サンふじは「ふじ」と同じ国光とデリシャスを掛け合わせた品種です。
袋をかけて栽培されたものが「ふじ」、袋をかけずに太陽(SUN)の光を実いっぱいに浴びて育てられたものが「サンふじ」です。
シャキシャキした食感が楽しめ、果汁が多く甘さと酸味のバランスに優れています。
【旬と収穫時期】
サンふじの収穫時期は11月上旬~中旬です。
旬の時期は11月~5月です。
豆知識
サンふじは無袋ふじと呼ばれることもあります。
太陽をたくさん浴びて育つサンふじは、蜜が入りやすい代表的な品種です。
おすすめの食べ方
よく洗ってそのまま丸かじりするほか、皮が食べにくいご高齢の方やお子様も輪切りすることで食べやすくなります。
袋をかけないため、真っ赤に色づき、ポリフェノールも豊富ですので、皮ごと食すのがおすすめです。
歯が弱い方はすりおろすと、食べやすくなります。
薄切りしてサラダに加えることやドレッシングづくりなどお料理に使っても美味しいです。
保存方法
りんごは栽培地や収穫時期と同じ冷涼な環境を好むため、0~10℃の低温で保存してください。
サンふじは比較的日持ちが良い品種ですが、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると長く楽しめます。
シナノスイート
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | -- | 〇 | -- |
酸味 | -- | 〇 | -- | -- |
大きさ | -- | 〇 | -- | -- |
色味 | -- | -- | 〇 | -- |
特徴
長野県生まれのオリジナル品種で、長野県果樹試験場で「ふじ」と「つがる」を交配して育成されました。
果実は350g程と大きく、スイートという名称の通り、酸味はほとんどなく、濃厚な甘みが楽しめます。
たっぷりの果汁とサクサクしながらも、やわらかな食感なので、どの年代の方にでも食べやすく人気の品種です。
【旬と収穫時期】
シナノスイートの収穫時期は10月中旬です。
旬の時期は10月中旬です。
豆知識
長野県のオリジナルブランドのりんご三兄弟の次男として誕生しました。
真っ赤に色づき、大きくて見栄えも良く、したたる果汁と甘さが楽しめます。
おすすめの食べ方
丸ごと召し上がっていただくのはもちろん、サイズも大きいので輪切りしてご家族皆様で食べるにも十分な大きさです。
甘みが強いので小さく切って入れるか、すりおろしてヨーグルトに加えれば、ヨーグルトの酸味を緩和してくれます。
砂糖を加える代わりにヘルシーな、りんごヨーグルトが楽しめます。
スイ―ティーなので、アイスやカットしたカステラ、コーンフレークや生クリームとあわせて、りんごパフェにするのもおすすめです。
保存方法
0~10℃の低温で保存してください。
ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存すると日持ちが良くなります。
サンつがる
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | 〇 | -- | -- |
酸味 | -- | -- | -- | 〇 |
大きさ | -- | 〇 | -- | -- |
色味 | 〇 | -- | -- | -- |
特徴
サンつがるは「つがる」と同じ品種でゴールデンデリシャスと紅玉を掛け合わせた品種です。
袋をかけて栽培するものをつがる、袋をかけずに太陽(SUN)の光を実いっぱいに浴びて育てられたものが「サンつがる」です。
300g程のサイズで、果肉は硬めでサクサクとした歯ごたえが好きな方に人気があります。果汁がたっぷりで、優しい甘みが楽しめる品種です。
【旬と収穫時期】
サンつがるの収穫時期は9月上旬~中旬です。
旬の時期は9月~10月です。
豆知識
近年では夏に収穫されるりんごが登場してきましたが、それまでは、りんごの収穫の一番バッターでした。
夏が終わるとともに収穫がスタートします。
ほかのりんごに比べても収穫シーズンが短いため、食べ逃さないように注意する必要があります。
おすすめの食べ方
丸かじりや輪切りして食べるほか、果肉が硬いと感じる方はすりおろしたり、ミキサーやジューサーかけたりしてジュースにするのもおすすめです。
秋でも一番先に出るりんごですので、運動会や行楽のお供にうさぎの形にするなど飾り切りして、レモン果汁で色止めし、お弁当にもご活用ください。
保存方法
0~10℃の低温で保存してください。
日持ちが長くないため、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保管し、早めに食べきりましょう。
シナノゴールド
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | 〇 | -- | -- |
酸味 | -- | -- | 〇 | -- |
大きさ | -- | 〇 | -- | -- |
色味 | -- | -- | 〇 | -- |
特徴
長野県生まれのオリジナル品種で、長野県果樹試験場で青りんごの「ゴールデンデリシャス」と、「ふじ」を親に持つ赤い果皮のりんごの「千秋(せんしゅう)」を交配して育成されました。
青りんごと赤りんごを掛け合わせたシナノゴールドは果皮が黄色く、黄色から連想される黄金のゴールドの名が付けられているのです。
パリッとした歯ごたえが楽しめ、強い甘みに、ほのかな酸味が加わり、ねっとりと洋ナシのような風味が楽しめます。
【旬と収穫時期】
シナノゴールドの収穫時期は10月下旬~11月上旬です。
旬の時期は10月末~6月です。
豆知識
長野県生まれのオリジナル品種であるりんご三兄弟の中で、唯一、黄色い果皮のりんごです。
貯蔵性に優れており、ご家庭の冷蔵庫でも1ヶ月から2ヶ月美味しく食べられます。
おすすめの食べ方
丸かじりや輪切り、すりおろしなど、お好みの食べ方で楽しめます。
甘みが強く、シャキシャキした食感が楽しめるので、一口サイズに切ってヨーグルトに加えるのも美味しいです。
黄色い果皮を活かして、サラダの彩りにもお使いください。
保存方法
0~10℃の低温で保存してください。
ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存すれば、長く楽しめます。
シナノリップ
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | -- | 〇 | -- |
酸味 | -- | 〇 | -- | -- |
大きさ | -- | 〇 | -- | -- |
色味 | -- | -- | 〇 | -- |
特徴
長野県が19年の歳月をかけ開発した、これまでのりんごの常識を覆す、夏に収穫できるりんごです。
長野県果樹試験場で「千秋」と「シナノレッド」を交配して育成されました。
小ぶりですが果汁が多く、酸味と甘みが強い濃厚な味わいが楽しめます。
【旬と収穫時期】
シナノリップの収穫時期は8月中旬から下旬です。
旬の時期は8月中旬から9月下旬です。
豆知識
収穫時期が早い夏のりんごは、酸味が強く、あっさりした味わいに育つのが一般的ですが、シナノリップは暑い時期のりんごとしては糖度が高く、甘みが楽しめます。
これまでトップバッターを誇ってきた9月の2週間ほどに収穫時期が限定されるつがるに比べても、日持ちに優れており、夏にりんごを楽しみたい方におすすめの品種です。
おすすめの食べ方
小ぶりなので丸かじりがおすすめです。
丸かじりで食べにくい方は輪切りや皮ごとすりおろしてお召し上がりください。
保存方法
常温で1週間、冷蔵で1ヶ月ほど日持ちが期待できる品種です。
近年は猛暑が続いておりますので、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存するのが安心です。
秋映(あきばえ)
| 弱 | | | 強 |
甘み | -- | 〇 | -- | -- |
酸味 | -- | -- | 〇 | -- |
大きさ | -- | -- | 〇 | -- |
色味 | -- | -- | -- | 〇 |
特徴
「千秋」と「つがる」を親とする「秋映」は、長野県のオリジナルブランドです。
色身が暗紅色なのが特徴で、平均300グラム程の大きさです。
長野県の特産品であり、「信州りんご」とも呼ばれます。
【旬と収穫時期】
秋映えの収穫時期は9月中旬~11月下旬頃です。
旬の時期は10月~11月上旬です。
豆知識
見かけより重厚感があり、指で弾いたときに“カンカン”と澄んだ音がするものは実がしまっていて新鮮と言われています。
大玉よりも中玉の方が味に大幅な変化がなく、日持ちが良いです。
表面に少し粘り気がありますが、それは熟されている証拠です。
おすすめの食べ方
金属のおろし板は抗酸化作用を持つポリフェノールが変質してしまうため、
陶器やプラスチックのおろし板を使用しましょう。
りんごの表面に薄い食塩水やレモン水をつけると褐変の防止となるため、美しい見た目を保つことができます。
保存方法
0~10℃の低温で保存することをお勧めいたします。
ビニール袋に入れて冷蔵庫に保管しましょう。
切って保管する場合は、キッチンペーパーで切り口を包むか、ラップでしっかりと包んで保管しましょう。